2022年下半期製作した楽曲

01.生きてるだけで偉い訳ないでしょ

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このタイトルで曲を作りたいと5月ごろからずっと思ってました。そのあと「ローファイメモリー」など3曲ほど別の曲を作ってたんですが、無色透明祭に合わせて製作に着手してできた楽曲です。

先に歌詞を書いてから楽曲を作り、それに合わせて再度歌詞を作り直すという初めての手法で作りました。今まで抽象的な歌詞ばかり書いてましたが、初めてメッセージ性のあるものを書けた気がします。

「生きてるだけで偉い」というワードは、金儲けや人気集めをしたいインフルエンサーが不特定多数の人間へばらめく餌のようなものにしか思えないです。そういう欺瞞への怒りから生まれた曲でしたが、結果的にこの時の自分が思っていたことを端的に表現できて良かったです。

Youtubeでのコメント欄の反応もとても良くて嬉しいです。創作することについての悩みや怒りをテーマにした曲でしたが、生きることそのものについて述べてくれてる人も居て、読んでて面白いです。

 

02.Good morning * Good bye Ug Daydream Mix (From 椎名もた)

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椎名もたの初期の楽曲の可不によるリミックス。彼の命日に合わせて作りました。原曲がエレクトロニカっぽい曲なので、このリミックスも白昼夢っぽいほわほわしたエレクトロニカにしました。

以前つくった「星の夢」という楽曲のプリセットをそのまま転用して作りました。一部伴奏のメロディーに古川本舗の「Alice」も引用しています。

リミックス作品として、個人的にかなり気に入ってます。

 

03.Habit KAFU Singing Remix (From SEKAI NO OWARI)

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今年大ヒットしたセカオワのHabitのリミックス。この曲Tiktok経由で世界中で聴かれてる分、今投稿したら再生回数伸びそうだなというよこしまな理由で作りました。

原曲はバンドサウンドですが、こちらは不穏な感じのエレクトロサウンド。可不に歌わすの物凄く大変でした。こんな複雑な譜割りと、メッセージ性と韻律を両立させた原曲がやっぱ凄いと心底感じますね。

 

04.バニラと帆船

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元々楽曲応募のコンペに出すために、1番だけデモで今年の3月に作った曲でした。今考えると、譜割りが難しくて人が歌うことを考えられてないですね...。コンペで出した曲たちが返却された後、一番気に入ってた曲を世に出したくて完成させたのがこれです。

楽曲応募のテーマが「ドローンの撮影で使われそうなEDMっぽい曲」「夏」だったので、それらをイメージしたサウンドと歌詞です。その割にはちょっと歌詞にネガティブな要素があるのは、僕がつくったからですね。でも良い歌詞が書けたと思います。

デモで作ったのが、「東京は水の底」「がらくたばっか」の頃と近いため、サウンドもこの2曲に近いです。MVも実写なので、個人的にちょっとした3部作って感じがしてます。

ボーカルは初音ミクと可不。ボカロ界隈でぶっちぎりの人気があるこの2人ですが、声質が全然違うので案外デュエットさせるの難しいんですよ。上手く馴染ませるテクニックが知りたい。

 

05.オーバードーズ・クライシス

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ずんだもんの躍進が著しい、音声読み上げフリーソフト「Voicevox」。元々ずんだもんで1曲作ろうと思ってたんですが、囁き声に特化したキャラクター「九州そら」の存在に衝撃を受けました。彼女の声は絶対にエレクトロ系の音楽に合うから何か作りたいという衝動で出来た曲です。この囁き声は、何か陰りや怪しさを含んでいる独特な声なので、それを活かせる内容にしたいと思ってたんですが、ちょうどこの時ハマっていたラッパー、ASAP ROCKYの楽曲に影響を受けて、薬物(LSD)をテーマに九州そらにラップさせようという発想がこの曲のきっかけです。

大分遅めのテンポなのはこの時の僕の気分かもしれません。それとレゲトンをイメージしたリズムなのもあります。イントロから鳴り続く裏メロみたいなのはカリンバを逆再生した音です。この手法は、以前作ったコキリコ節のリミックスでやったものを踏襲してます。

ここまでがっつりラップやポエトリーリーディングをしたのは初めてでした。薬物をテーマにしたヒップホップの曲っていっぱいあると思いますが、正直どれもイキってるだけでのダサいやつばっかりなので、ああいうのにだけは絶対させたくないなという意識がありました。揃えたい韻を揃えながらリリックを紡ぐのは結構大変でしたが、この歌詞は結構気に入ってます。

九州そらで今度は高速ラップさせたいですね。

 

06.deep

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この次に投稿した「オルロ・レコード」を作ってる最中に作り始めて先に完成してしまった曲。僕の一番の作りたいジャンルであるエレクトロニカ/フォークトロニカっぽい曲です。

テーマはラブソング。好きな人が出来て、その思いをそのまま歌詞とサウンドに転写したような曲です。この曲に限っては韻とか全く意識せずに歌詞を書きました。そういう経緯で個人的な感情が一番入ってる曲です。

 

07.オルロ・レコード

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中南米の民俗音楽「Morenada」をイメージした曲。ゆうて全然モレナダとは違いますが。一応間奏に友達の吹いているのを携帯でサンプリングしたサンポーニャのパートがあります。

イントロのピアニカのメロディーがたまたま曲作り中に思いついて、これが結構お気に入りだったので曲ごと完成させようと思い作った曲です。

1か月に1曲は投稿するを目標にしているんですが、12月残り3日というなかで全く曲作りを進展させてなくて、焦りながら急いで完成させました。11月に転職活動して12月から勤め始めて、正直全然曲作りから逃げてた部分があります。そういう意味で、もう少し練る余地があったかもしれない。

オルロ・レコードのオルロは、ボリビアのお祭り「オルーロのカーニバル」が行われる、オルロの地名から来ています。

 

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上半期が15曲ぐらい作ってたのに対し、下半期が6曲。大分ペース落ちちゃいましたね。でも、出来上がった曲はどれも気に入ってます。

去年「ドリーマーズ・ロウ」という自分の醜い感情を吐き捨てるような曲を元日に投稿してからちょうど1年。今年からをさらに良いものにするために、頑張りたいことが色々あります。1年間僕の音楽を聴いてくれた人たち、そして聴き続けてくれてる人たちへの感謝を忘れずに頑張っていきます。