オンラインコスキン まとめ①
オンラインコスキンお疲れさまでした。
ひたすら見るだけで終わってしまったので、特に魅力的だったコンフントをまとめ書きします。1回まとめて後で見返したいコンフント沢山あるんですが、動画リンク載せすぎると重くなるのでかなり絞っています。また、全部は見れてないので見逃しているコンフントも幾つかあります。
No.21 WATIWATI
ブラジル風バッハ第4番より「アリア」をピアノで演奏されたコンフントです。
この楽曲を全く知らなかったのですが、フォルクローレにこんなアプローチの仕方もあるのかと驚きました(ブラジルがフォルクに入るのかはよく分からないですが)。
調べてみたら作曲者はヴィラ=ロボスというブラジルの作曲家で、バッハの作曲形式とブラジルの民俗音楽の融合をテーマに作られた楽曲のようです。
最初にメインテーマが提示された後、中盤から332のラテンアメリカっぽいリズムになり、それが3連符へと変わり再びメインテーマに戻ってくるという曲構成のうち、おそらく中盤がブラジル風ということなんでしょう。
オンラインコスキンは、フォルクローレを軸足にした未知の音楽を知れるのが面白いですね。
No.25 フェルナンド・ヒメネス
学生卒業するとただでさえフォルクから離れがちになるのに、昨今のコロナ禍で猶更そうなってしまいました。現地のプロによる「これぞフォルクローレ」っていう演奏をものすごく久々に聴きました。忘れかけていた音を思い出したような気がします。
No.54 Ticona Cesar
「コンドルを飛んでいく」を演奏されたコンフントです。最も有名なフォルクローレであるが故にかえってあまり演奏されなかったり、アレンジを加えたバージョンで演奏されることが多いですが、この演奏は最もスタンダードな曲構成です。
コロナ禍の影響か最近は駅前でのフォルクローレ奏者も見なくなりましたが、あの音楽を思い出させてくれるような、懐かしさを覚える演奏です。
No.71 TOYO草薙
「ヤマンバが来る ~三枚のお札編」をこのコスキンで初めて聴きました。細かなフォールが入ったケーナや、要所に不穏なアルペジオの入るチャランゴから、どこかどろどろとした山姥の恐ろしさを感じさせます。しかし曲自体は、爽やかなカルナバルのビートが最後まで駆け巡る、明るい楽曲であるのがタイトルに反して面白いですね。
演奏も含めて全ての要素をコスキンへのオマージュとして仕上げた怪作。「オンラインコスキンならでは」の楽しさを最も体現しているコンフントの一つだと思います。
映像の作り方、音楽のクロスフェードの仕方、演奏、細かな技術が練られていて凄い。
No.87 西田フレンズ
ここ1年でオリジナル楽曲を多数発表している西田フレンズの新曲。作曲者のShuさんは既にワイニョ、カルナバル、チュントゥンキの楽曲を作っているので、次は何が来るだろうと思っていたらクエカでした。
切なく格好良いメロディーと、温かみのあるサウンドの音処理が印象的でした。
No.97(追記) SUNAYAN
まずあとから聴き返そうと思っていたのに、書くのを忘れてしまってました。多様な弦楽器、ケーナ・サンポーニャ、そしてオクタパットによる、サンファニートのソロ演奏。サンファニート大好きなので、こんな良質な演奏を聴くと猶更コスキンに行きたくなります。オクタパット、ギターの低音の主張が上品にちゃんと出ていて、聴いててとても気持ち良いです。ずっと聴いていたい。
No.100 正木良久
フォルクローレの名曲「Camino de llamas」のエレキギターアレンジ。
どうしてもケーナによる一般的な曲編成のイメージが強いので、結構衝撃でしたが物凄く良かったです。低地の乾いた大地を、夕焼の逆光の中で誰かが一人で歩いている映像が浮かびました。
No.105 ルイス・サルトール
Los Tres Amigosのチャランギストによる花祭り。冒頭の浮遊感あるコードアレンジや、フェードアウトを再現したようなアウトロの弾き方など、勉強になる奏法が沢山ありました。一流のプロは、スタンダートナンバーを今まで聴いたことのなかった曲のように聴かせられるから凄いですね。
No.138(追記) やまもとひろ
こちらも終わったらすぐ見返そうと思っていたのに、書くのを忘れていました。こういうザ・ワイニョな音楽にしか持っていない独特の情感が物凄く好きです。
No.164 東京リャマ計画
ピアノ・チャランゴ・サンポーニャ(ケーナ)・コンサーティーナのみによるシンプルな曲編成なのに、豊かな響きを奏でる楽曲です。個人的に曲を作るときは、音を結構詰め込む傾向にあるのですが、音の引き算についていろんなジャンルから学ばないといけないなと思いました。
No.169 Canto Hoy Va La Qui (カントーイバラキ)
映像も演奏もとにかく楽しくなれる動画です。おそらく録音環境はそんなに良くないような気がするんですが、凄く聴きやすいミックスです。コロナが収束したらコスキンで生で見たい。
No.173 ルシア塩満トリオ
こちらはさらにシンプルな、アルパ、サンポーニャ、ギターのみの編成。
とにかく凄すぎて言葉が出ないです...。
No.179 JOSE+YOSHIO
オンラインコスキン恒例となった、即興演奏コンフント。前衛的だけれど、フォルクローレ音楽が本来持っている、アンデス地方特有の乾いた空気感をどこか感じさせる楽曲です。
日本の伝統音楽を思わせるYOSHIOさんのケーナと、フォルクローレギターの魂を感じさせるJOSEさんのギターの素敵な音の化学反応が見事でした。
衝撃だったのが、YOSHIOさんのケーナを前撮りして、それにJOSEさんがギター伴奏をつけたということ。とんでもないアレンジ力と演奏力...。
No.181 MAYA
めっちゃくちゃ良いLlaqui Runaが無料で聴けてしまう時代。